特集 国際会議にちなんで
話しあい そのⅠ
産業保健婦の今日像
栗田 みさ子
1
,
深沢 くにえ
2
,
鈴木 宣子
3
,
中山 瑞穂
4
,
曾我 恵美子
5
1石川島播磨重工健康保険組合
2国鉄中央保健管理所
3厚生省医療課
4日本原子力事業株式会社
5東京小型自動車健康保険組合
pp.10-26
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204545
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遅れてなかった? 日本の産業保健婦
司会 国際労働衛生会議が先月9月22日から6日間,日本で開催されました。こういう機会に,それにちなんで産業保健婦について(一般的にある呼称を一応ここではまとめて産業保健婦とする)話を進めていきたいと思います。産業保健婦としてそれぞれ職域の方々に,お出願ってその将来また現実にいろいろ持っている産業保健婦自体の問題,それから方向ずけといいましょうか,そういうことについて話し合いをしていきたいと思います。
現在,いろんな保健婦の就業先がございますけれども,一応ご紹介しておきたいと思いますが,ちょっと数字が古いのですけど,昭和42年末で,衛生行政業務報告によりますと事業所の保健婦は808人となっております。先年が確か900人くらいに出ていたと思うんですけど,これは届出の方法が変わりましたので,いくらか少なくなっております。就業保健婦の総数が13,603名ですから,だいたい5.9%の構成割合になっております。これは,実態的には,もうちょっといらっしゃるんじゃないかなという予想をしているんですけれども。それからそれ以外のところでつかめる数字を一応持ってきたんですが,健康保険組合連合会でもっております,いわゆる健康保険組合連合会傘下の施設,それぞれの企業ですね,それから組合,そういうところにいる保健婦が,これも数字が古くて昭和40年末で585名というふうな数字が出ております。
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