仕事と人生
高校の教師として
角田 洋子
1
1都立千歳丘高校
pp.9
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204544
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学生の頃から,生きることは働くことだと考えていたので,結婚したときにも,子供が生まれたときにも,改めて仕事か家庭かと二者択一を迫まられることなく,ごく当りまえのこととして,働きながらそれをどうしていくかということで切り抜けてきた。
それだけの意気込みをもち,大もとのところでぐらつかなかったのは,誰もがいうように,よりよく生きたかったし,社会の中で自分を位置付けたかったし(夫にすがり,夫を通して葦の髄から天上をのぞく式に社会につながることは,自分の弱点を知っているだけにたえられなかった)するからであった。
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