視点
新しい保健婦像
望月 弘子
1
1社団法人山梨県看護協会
pp.530-531
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901731
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平成9年4月地域保健法の完全実施,また平成8年4月厚生省から「看護職員の養成に関するカリキュラム等改善検討会中間報告書」が公表された.このことは,保健婦に求められている力量がより明確に打ち出され,保健婦としてのより高い資質が求められていることを示唆している.
これは,国民のニーズが少子高齢社会のなかで大きく変化し,また多岐にわたっていることが反映された結果である.地域保健行政の基本は,住民の健康を守るために,地域のサービス供給資源を可能なかぎり有効活用しながら,システムを構築し住民主体の組織的な問題解決をはかることにある.保健婦は,地域保健の一翼を担う専門職であり,地域住民全体を対象にとらえながらライフサイクルにおける総合的な健康獲得のために専門性を発揮する看護職である.
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