特集 身分の一本化
私はこう思う
三沢 博人
1
1新潟県巻保健所
pp.25-27
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204423
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統一ということは確かに必要だと思うんですけれども現実の状態を見た場合,いくつか条件が一応出てくると思うんですね。統一が必要だということの中に,1つはやはり住民の保健指導というようなことで,よりよくなるということがなければいけない。それから,そういうことをよりよくするために,保健婦自身の生活の安定といいましょうか,生活という面を犠牲にして住民にサービスするということでなくて,安定させるというその2つでよりいいということがなければ統一の意味がないわけです。まず業務の方でみてみると,一本化した場合,保健婦になにをどのようにやらせるかという面で十分考えていかないと,やはりいちばん主体は住民との接触ということをよくして,公衆衛生看護活動を十分やれるというような,そういう仕事の面で明確にしておかないとなにか事業所保健婦みたいになる心配がある。
そうした場合どうしても機能分化ということがでてくるんじゃないかと思う。というのは身分を一本化した場合に当然地域に駐在するというのがでてくるわけですがそれが地域の住民との接触の中で,保健婦の役割を果していくというひとつの保健婦のような仕事になると思うんですけれども,そういうようなものを十分管理していくような機能というものがやはりでてこなければいけないし,そういうものにいつも技術的に向上さしていくような機能も保健婦の中にでてこなければいけない。
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