特集 ホスピタル・アイデンティティ
医業におけるPR—私はこう思う
若月 俊一
1
,
小野田 敏郎
2
,
水田 恒樹
3
,
河野 稔
4
,
三上 理一郎
5
,
村越 愛策
6
,
入江 亮義
7
,
横山 文雄
8
Toshikazu WAKATSUKI
1
,
Toshiro ONODA
2
,
Tsuneki MIZUTA
3
,
Minoru KOHNO
4
,
Riichiro MIKAMI
5
,
Aisaku MURAKOSHI
6
,
Akiyoshi IRIE
7
,
Fumio YOKOYAMA
8
1佐久総合病院
2佼成病院
3(株)竹中工務店医療福祉本部
4財団法人河野臨床医学研究所
5国立相模原病院
6(株)村越愛策デザイン事務所
7川崎医科大学附属病院
8東洋紙工株式会社メディカル事業部企画開発課
pp.201-208
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209017
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アイデンティティの確立,住民への広報は病院の任務
私は医療機関が自己の医業のPRをしても差支えないと思う.いや,hospital identityを確立して,それを地域住民に知らせることは,病院の任務であるとさえ思う.地域医療の叫ばれる中で,その個性を追求し,その特別な役割を明示することは,患者にとって大変親切なことであろう.
これからは,患者を単なるpatientとだけ見ず,customerないしはconsumerと考えねばならぬ時代と言えよう.医療機関にも,そのような企業性,商業性が要求されるとすれば,ある程度のPRが必要となるのは当然である.病院が,自らが高い立場にいることにあぐらをかき,PRなどを卑しいことのように思うのは,時代錯誤と言われても仕方があるまい.
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