Japanese
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今月の主題 胃の良・悪性境界領域病変
主題
胃の良・悪性境界領域病変―私はこう思う
Borderline Lesion of Gastric Mucosa
佐野 量造
1
R. Sano
1
1国立がんセンター病理部
pp.1433-1435
発行日 1975年11月25日
Published Date 1975/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112164
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異型上皮に関する統計的事項
国立がんセンター開院以来11年間(1962年5月~1973年11月)に筆者らによって検索された胃の異型上皮は表1のごとく,44例,49病変である.その内訳についてみると,44例中,17例が単独病変として手術されたものであり,他の症例は良性ポリープ,胃潰瘍,早期胃癌の切除材料でたまたま発見されたものである.現在,異型上皮は生検で癌でないことが判明すれば手術することなくfollow upされているので,生検のみの例を加えると更に例数は増加するが,今回の統計は手術材料にもとついたものである.
多発の頻度については44例中39例が単発,5例が多発で,11.3%の頻度である(表1).
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