実態をさぐる
社会保障制度のしくみ(1)
pp.64-65
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204213
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社会保障の必要性は,今さら説くまでもないことである。しかしその範囲や内訳については,いろいうと問題をもっている。たしかに国民所得に対する社会保障関係の総費用は年毎にのび,支出傾向は国民所得の伸びを上まわって来ている。それにもかかわらず,毎日の新聞・TVなどで報導される多くの事件は,社会保障の保障の欠陥をついているのである。このような矛盾が,今の体制そのものから起っているのか,それとも日本人の前近代性と生活の急速な近代化の矛盾から起るものなのか,論議の絶えないところではある。
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