特集 これからの保健所と保健婦
Ⅲ東北3県現地の声
座談会≪宮城≫
保健婦の夢ははてしなく
富田 千賀子
1
,
高橋 啓子
2
,
大沼 雄子
3
,
林 しづえ
4
,
尼崎 邦子
5
,
市川 礼子
6
1築館保健所
2仙台市南保健所
3村田町役場
4古川保健所
5牡鹿町役場
6公衆衛生看護学院
pp.95-103
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204155
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□保健婦活動の隘路は□
市川 現在保健所の保健婦というのは,たてわり行政の中で,町村にいろんな仕事が行く以前の窓口的な役割を負わざるを得ない。それから市町村の保健婦と比べますと地区に密着した仕事ができない。着物の上から背中をかくというんですか,そんなふうな状態に悩んでいる。仕事の結果を見てみると,訪問が全体の24%くらい,その次に集団検診が22%,健康相談が10%大体のところですけれども,そんなふうな状態が県全体も出ているわけです。一口に保健所といっても間接的な触れ合い方を地区に対してしてるというのと仙台市なんかの場合ですと政令市として,直接住民に対しての働きかけができるというようなことで,少しは違った進め方があるんではないかと思うんですけれども,その辺で高橋さんのほうから市の保健婦さんたちの現状と問題点のようなことを…。
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