特集 これからの保健所と保健婦
Ⅲ東北3県現地の声
座談会≪岩手≫
僻地は保健婦を待つている
平野 まさ子
1
,
古山 貞子
2
,
成沢 良子
3
,
大牟羅 良
,
加藤 千代司
4
,
田村 征子
5
,
小林 みどり
6
,
佐藤 昭子
7
,
石川 敬治郎
8
,
中山 みつ
9
1安代町役場
2盛岡農林事務所
3県医務課看護係
4県立盛岡短大
5久慈市役所
6久慈保健所
7県保険課
8みちのくみどり学園
9盛岡保健婦学院
pp.84-94
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204154
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出かせぎ者の健康管理はどうなっている
中山 岩手は有名な出かせぎ県のひとつですので,まず出かせぎの問題から入りましょうか。
小林 出かせぎの人たちの健康管理は,ここ2,3年とっても強くなっているんです。といいますのは久慈は失業保険払っている人が岩手県の4分の1なんだそうです。安定所でも驚いているんです。本人の健康問題,あるいは留守家族,出かせぎは普通の地区ですと農閑期に出かけますでしょう。それが農繁期に行っちゃうでんす。農家が忙しくなるときに行くために,主婦の労働はよけい激しくなるんですね。よく3ちゃん農業ということばがありますがいま3ちゃんよりも,2ちゃん,1ちゃんというふうな,ますますお母さんたちにしわ寄せがきちゃうのですが,まず出かせぎに行く本人の健康の問題が相当考えられまして安定所,市町村と相談しまして昨年の2月に第1回を全部やりました。それが今後続けられるそうです。
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