特集 子どもの事故
とっさの場合の急病手当
毛利 子来
pp.24-27
発行日 1967年8月10日
Published Date 1967/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204000
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=ひきつけ=
子どもがひきつけをおこすと,家人はあわてふためいて,強く押さえこんだり,抱きかかえて右往左往していることが多いものです。しかし,それではよけいにひきつけが長引きますし,原病に対してもよくありません。まず何よりも家人を落着かせる必要があります。そのためには「すぐなおりますから,心配しなくても大丈夫です」と力強くいいきって安心させるのがよいでしょう。そうして,患児を静かに床にねかせます。
ほとんどの場合は発熱していますから,額や躯幹にふれてみて,それを確認したら,熱の放散をはかることが大切です。フトンを取り去り,着衣の胸をはだけて風通しをよくしてやります。夏などはウチワであおいだり,扇風器をあてたりするとよいでしょう。乳児ではおむつもはずす必要があります。頭に冷いタオルをあてたりするのもよいと思われます。
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