グラフ
新潟の水俣病—阿賀野川流域の有機水銀中毒
pp.2-8
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203964
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阿賀野川は,遠く猪苗代湖に源を発する日橋川と尾瀬沼を水源とする只見川が合流したもので,その豊かな水量は,日本屈指の水力発電源として,流域に近代工業を発展させている。またサケ,マス,ヤツメなどの漁場として沿岸に多くの半農漁民を生みだしている。ところが昭和40年6月,新潟大学椿忠雄教授が"阿賀野川流域に水俣病に似た有機水銀中毒者が発生"と発表,全国に大きな波紋を投じた。とりわけ,その媒介物が魚であるとのことは,地元民にショックを与えた。
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