わたしの保健指導
事故退院患者をふたたび治療の場に
滝島 玲子
1
1小平市役所国保課
pp.68-70
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203678
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おしなべて低い生活水準の中にある国保.そこで直接地区の人たちに接している国保保健婦にとって,ことばにこだわるわけではないが,保健指導ということばに少なからず抵抗を感じている.なぜか,保健婦としての保健指導という概念の中には,私のいいたいことも多分に含んではいると思うが,専門職種の業務づけとしての保健指導といった場合に,その健康問題に対して,影響を与えているファクターを解決してゆくための,健康に関する,なんらかの指導ということに限定して考えなければ,保健婦の保健指導というキャラクターが見いだされなくなるということが一般にいわれている.しかし私にとって,なんでも屋的存在にならざるをえないしまたなることが対ケースに対して必要な場合が多分にある時,専門職としての保健婦の保健指導の確立を望む私たちにとって,いつわらざる現場のニードを認識して,その上に立った考え方が必要ではないかと考える.
私が今,いろいろな意味で心にかかる,ある老人について,紹介してみたいと思う.
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