講義ノート 新しい在宅看護論精神看護学
人間関係論としての精神看護学
5 治療の場と看護
末安 民生
1
,
武井 麻子
2
1東海大学健康科学部看護学科
2日本赤十字看護大学
pp.1083-1097
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901512
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患者と看護婦
患者にとっての看護婦
24時間患者のそばにいる看護婦は,患者にもっとも近い存在であるという主張をよく聞く.が,果たしてそれは真実だろうか.
確かに,3交代の勤務体制と病棟内での役割分担によって,常に看護婦の仕事は1つの流れとなって行なわれていて,看護婦は常に患者のそばにいるように思われているかもしれない.しかし,それは看護婦1人ひとりが常に患者と1対1で24時間ずっと関わっているというわけではない.いわば看護チームの連携プレイのようなものに過ぎない.にもかかわらず,24時間そばにいるというのは,看護婦に「自分たちが一体のもの」という意識が強いためではないだろうか.
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