特集 地域で“生きる”“暮らす”を支える看護連携の深化 2018年度診療報酬・介護報酬同時改定を見据えて
【座談会】治療の場が外来に移行する中で,がん患者の自立をいかに支えるか—地域完結型のがん患者支援において重要な役割を担う「マギーズ東京」の実践から
秋山 正子
1,2
,
濱口 恵子
1,3,4
,
栗原 幸江
1,5
1マギーズ東京
2ケアーズ白十字訪問看護ステーション
3がん研有明病院 看護部
4がん研有明病院 緩和ケアセンター
5がん・感染症センター都立駒込病院
pp.616-624
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200757
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2016年10月10日,東京・豊洲の地に,日本で初めての「マギーズキャンサーケアリングセンター(マギーズ東京)」がオープンした。日本を代表するがん治療施設が5km圏内に複数所在する場所で,がん患者と家族のための病院外での新たな相談支援を提供している。がん医療の経験豊かな専門職によるその人らしさに寄り添うヒューマンサポートと,人々を癒す建築と環境とが,マギーズのがん患者支援に欠かせない2つの要素。これまで日本にはなかったユニークな相談支援のかたちだ。本座談会では,開設から9か月が経過したマギーズ東京の活動の成果をご紹介いただくとともに,がん治療の場の外来移行が加速化する中で,療養を続ける患者に包括的な支援を届けるためのよりよい体制づくりについてご考察いただいた。
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