特集 くすりのはなし
家庭医療としてのおき薬(配置薬)の使用状況に関する調査
白戸 三郎
1
1神奈川県教育庁指導部学校保健課
pp.39-42
発行日 1965年5月10日
Published Date 1965/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203391
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はじめに
公衆衛生に関係する者,特に住民の健康の保持増進のために,日夜を分かたず心をこめて働いている保健所や市町村の保健婦にとって,最もたいせつなことの1つは,地域社会住民の健康の実態をつねに正確に把握し,その状況に応じて適切な指導を行ない,対策をたてることである.
地区住民の健康の実態は,国民健康保険を始め,各種の社会保険の被保険者の罹病状況および加療状況を,診療報酬請求明細書によって調査したり,家庭訪問調査を行なったり,アンケートによって調査したり,いろいろな方法でその一端を知ることができるが,従来比較的忘れられていたものとして,"家庭において家族の者が自分たちの判断で売薬によって病気を治療している状況がどんな実態であるか?"という問題がある.
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