特集 設備投資と技術革新
医療機器整備状況と適正配置
田中 恒男
1
,
青木 和夫
1
1東京大学医学部保健管理学教室
pp.568-571
発行日 1981年7月1日
Published Date 1981/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207505
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はじめに■
戦後の目ざましい技術革新は,社会構造の変革をもたらすまで,多様な影響を与えた.ことに電子工学にかかわる技術の進歩は,医療の方式さえも変えるほど,大きな影響を与えている.その利点も多いが,時に欠点も指摘されており,一概に喜べるものとは限らない.しかも,自由経済機構の中で,また技術志向性の強い我が国の風土が,急速な高額医用機器の導入を促進し,時には過剰配置ともみられる状況を生むに至っている.本論では,このような傾向を生むに至った背景を分析し,現状がどのような問題を抱えているかを考え,最終的にどのような対応を考えるべきかについて述べてみたい.
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