びぶりおていく
看護研究の方法とまとめ方/臨床小児神経症/愛と死をみつめて/されどわれらが日々
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N
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O
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Z
pp.52-53
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203251
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研究する者の身になって書かれた本
看護研究は年々盛んに行なわれる傾向にある.学生の受持患者の症例研究,卒業論文から,卒業生看護婦の行なう各病棟ごとや,個人の研究までその研究の動機,方法は多種多様である。たまたま今度は私たちの発表当番だから,急いで準備しなくてはとか,期限がせまっているからなんとかまとめようなど,看護研究に対するこの種の焦りと不安は,多くの看護学生や卒業看護婦が経験するいつわらざる気持ちであろう.
本書を読んでまず感じたことは,"序にかえて"にあるように,"研究をやろうと思う人の身になって"書かれていることである.そして,"研究"をする時に,つねに念頭におかなければならないその態度やものの考え方が,各項目ごとに適確な表言で添えられていることである.これは,研究のはじめや途上で迷いがちな研究する者の気持ちをふり出しにもどして考えさせてくれることばの数かずである.
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