連載 りれー随筆・103
われ助産道を行く
賀久 はつ
1
1むなかた助産院
pp.170-171
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900750
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オランウータンのようなピーナツ
九州の宗像市に住むようになって30年,故郷の千葉で暮らした年月を5年も越えました。私の性格はオランウータンそっくりですからなじんだ所への愛着が強く,九州行きの結婚にもなかなかふり向けずにおりましたのに,何か,天命めいたものを感じてそれに従い,九州にきました。
オランウータンはいったん仲間と手を結んだら自ら離れることはありません。相手が勝手に離れると長期にわたって号泣するといわれますが,私もいっしょに仕事をした仲間が去った時は,髪の毛が細くなる程胸を痛めたものです。
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