ニュース
39年度看護協会総会に出席して—保助看法改正を中心に
Q
pp.66-68
発行日 1964年6月10日
Published Date 1964/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
討議の中心になった保助看法
この2,3カ月というもの,友だちが寄れば「ホジョカンポーどう思う?」と必ず話題になるほど,明日の私たち自身の問題として,みんなが関心をもっていました.だから総会にとても期待していたのです.果たして総会の第1日,保健婦会の総会からこの討論が始まりました.執行部が「明日保助看法改正についての討論をする時間は十分とってありますから」とくり返し説明しても,あらゆる議事に関連してこの問題が出てきてしまうのでした.それはどうにもならないほど強い会員の希望がそうしたのだと思いました.決して「組合が情報を流した」からではまったくない.毎日仕事をとおして考えた会員の素朴な願いの表現であったと言えましょう.
「私なんぞ停年までもういく年もないからあきらめもつくけど,若い人は気の毒だ」「でも私たち古いものががまんしなきゃ,次の人たちはよくならないんじゃない?」「ちょいとばかり法律かえたってさ,こんなにたいへんでむくいられることもない仕事を,これからのドライな世代の人なんかするものじゃない」「私の娘にはサセタクナイってのが本音じゃないの」「マアネ」というヒソヒソ話や,「古い教育だとか,程度が低いとかいうけど,終戦後若い人たちに負けないようにって再教育もうけたし,毎日毎目の仕事は勉強にはなってないっていうの? 年とればだめになるような仕事とは思わない.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.