ショート・ルポ
母親で運営される学校保健室—東京・阿佐ケ谷中学のP. T. A. 保健部
西村 恭彦
pp.34-35
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203079
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白いエプロンのお母さんたち
“大活躍のママさん保健婦”2月19日の朝刊を何気なく開いて驚いた.社会面に大きく取りあげられている.さては引退保健婦さんの職場復帰か,人不足のおりからこれはニュース,とよくよく記事を読んでみた.早まってはいけない.東京杉並にある阿佐ケ谷中学の保健室のお手伝いママさんの活躍だった.PTAのお母さんたちが輪番で保健室につめているという.待て待て中学校には学校保健婦—養護教員が配属されているはずだが,いったいどういうわけだろうというので,このショート・ルポがうまれた。
受付で案内を乞うと,数人の白い前掛け姿のお母さんたちが,にこにこ笑顔で迎えてくれた.本誌を出して話しはじめる.「あら,これはホンモノ保健婦さんの本ね.」と,興味ありげに手から手へわたってゆく.
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