連載 りれー随筆・104
皇太子ご婚約と流れる歳月
伊藤 千栄子
1
1北海道立衛生学院助産婦科
pp.264-265
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900771
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新年の華やいだ空気の中,突然とびこんできたニュースは,皇太子徳仁親王と小和田雅子さんのご婚約内定の報でした。秋篠宮家の朗報が先行したあと,期待していた国民のひとりとして,32歳になられる皇太子のすばらしい決断に拍手を送りたいと思います。
テレビのおふたりを拝見していると,もう34年も前になる,現天皇の皇太子時代のご婚約・ご成婚の際のモノクロのテレビ画面がオーバーラップして見えてきました。と同時に当時の自分の姿が鮮明に思い出されて,カレンダーを逆にめくるように,この長い歳月の中で自分がつくった失敗談を中心とするエピソードが,次から次へと走馬灯のように浮かんでまいりました。
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