活動報告
私たちの高血圧検診
野原 文子
1
1帯広市役所
pp.794-797
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205380
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はじめに
帯広市は,北海道十勝平野の中央から西へ日高山脈にかけて位置し,ほぼ平坦で清流な河川に恵まれ,気候は大陸性気候で夏は暑く,冬は寒く,四季の変化に富んでいる。全国一といわれるほど,年間を通じて晴天日数が多いため澄み切った空気と豊かな水と緑の木々につつまれた街である。
人口数約137,OOO人,世帯数40,900世帯,産業別人口では,第3次産業が69%と多く,第2次産業20.5%,第1次産業10.5%となっている。国保加入率は33%,保健婦数13名,死亡統計では,中枢神経系の血管損傷による死亡が第1位で,その率は,人口10万対110から120と数年来横ばい状態にある。脳卒中の主要原因である高血圧について,国保疾病統計からみると,全疾病順位で高血圧が2〜3位となっており,年代別では,50歳代からは1位で,その件数17%を占め,高年齢化に従い上昇している。
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