特集 乳幼児保健指導
都市における5カ月児保健指導
沢田 喜子
pp.18-20
発行日 1963年7月10日
Published Date 1963/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202870
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I.今までの経過
戦後のベビーブームと,食糧事情の関係で,保健所外来クリニックの主役を演じた乳幼児クリニックも,社会状勢の安定と経済状態の好転につれて,実情に合わないようになってきたのでいろいろ考案が加えられ,33年5月からは,人口動態より全乳児個票を作成し,管理ならびに外来カルテとした.34年4月からは保健所業務の合理化のため,週2回の外来相談日を1回とし,これとならんで集団指導も行なうことに切り換えた.35年4月からは妊婦および乳幼児をいっかんして管理する目的をもって母子管理票を作成した.
昭和保健所における32年よりの受診者数を表であらわした.出生数は年々少しずつ増加している.外来相談は33年まで週2回,34年からは週1回としたが1回当たりの受診者数は大差なかった.幼児の受診総数は年々少しずつ減少している.発育不良は2〜3%だが,他に疾患があっての不良でなく神経質のため食欲なく体重増加がないという者がほとんどである.湿疹,感冒などの要治療,要指導者は35年,36年は10%内外で主として指導の必要なものである.
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