4歳児の実態調査から—幼児保健指導の諸問題

まえがき

　豊中保健所では，昭和34年9月より幼児グループ研究会を中心として，幼児教室，その他の幼児対策を行なってきたが，昭和36年4月に3才児の実態調査として，その3才児の家庭状況，家族関係，育児方法，生活状況の実態を調査して，3才児に対する母親の育児理解の程度について検討したが〔その概略は参考資料（3才児の実態調査）参照〕，今回はその縦観的研究として，このような心理的，物理的環境の中でどのように発育したか，1年後の経過と，身体状況，知能程度，感情発達を調査して，今後の母親教室，育児指導，幼児教室の参考になればと思って検討した．