特集 保健婦と研究会活動
研究会活動の現状
保健婦・助産婦・看護婦共同の事例研究—T管内における研究会
加藤 ハマ子
1
1宮城県石巻保健所
pp.24-26
発行日 1963年2月10日
Published Date 1963/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202749
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1.はじめに
T管内における管内保健婦が,共同で研究会を持つており,偶数の月は保健所,奇数の月は国保側担当というように実施していた.その内容について昭33年,ただ漠然と保健所の婦長の意志だけで決めていた傾向があり,保健婦達も研究会にとくに興味ももたず,1月に1回,おのおのの保健婦がおかれている立場,苦しいこと,楽しいことの話し合いをする時間としてあつたように思う.私も会をもつことに大きな負担をもち,町村側からは(一部の国保課長ではあるが)保健婦の出張が多すぎる.何を研究しているのか,その効果がさつぱり現場業務に生かされていないなどの声も聞かれるようになり,これを動機に大いに反省,検討しこの研究会を将来継続するためには,もつと地域の問題をとり入れた意義あるものにしていく必要があるのではないかと痛感しはじめたわけである.それ以後行なつて来たものを以下に述べることにする.
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