特集 訪問記録—そのあり方をめぐつて
家族を中心とした健康管理の記録について
井田 直美
1
1大阪府池田保健所
pp.35-38
発行日 1962年7月10日
Published Date 1962/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202611
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はじめに
この数年来保健所では結核登録患者管理票,乳幼児健康管理票,あるいは環境・食品関係の施設管理票などが,ビジブルカードやフォールソートカードなどの形式により,また文書管理もファイリングシステムにより漸くとりあげるようになつた.私どもの保健所でも昭和32年よりこれらの問題について検討を行ない少しづつ事務改善,特に人を対象とする事業の記録方式に改善を行なつてきた.
これら私どもの保健所でとりあげた記録方式の改善は事業別をたてまえとし,これを地区別に管理する方法をとつたが,保健所にこれまで集められた全ゆる情報を集めて家族を中心とした効率的,総合的な保健指導を行ない得るような記録方式の改善にまでいたつていない.その理由の第1点としては,各事業別の事務方式が十分円滑に運営されるまでには至らず,年々事業の運営につれて改善を行なつてきており,これらの事務記録方式が一層よりよきものに改善しなくてはならぬ問題が残されておる.
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