特集 訪問記録—そのあり方をめぐつて
結核患者管理実施後の結核訪問記録のあり方
松野 かほる
1
1東京高等裁判所人事課
pp.31-33
発行日 1962年7月10日
Published Date 1962/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202610
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昭和26年に結核予防法が公布されて以来,徐々にその態勢は固められてきたが,さらに34年には新たに患者管理の部門が加えられ,実質的な高水準の結核対策がうちたてられたことは周知のとおりである.
さて,これらの対策をいかに効果的に実施するかがこれからの課題であるが,とくに実際活動の中心となる保健婦の与えられた任務は重いと考える.すなわち直接患者に接する保健婦の働き方が大きく,患者管理の成果に影響するのであるから保健婦としては常に結核についての新しい知識を深めるとともに,指導技術の向上を計り,1回1回の指導が十分効を奏するようなあり方を考え研究しつづけねばならない.このことのためにとりわけ注目されるのが,訪問記録の問題であろう.
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