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医療行政をモットーに—組合員の家庭を回る中勢病院の保健婦/精神病の早期発見へ—保健婦が積極的に巡回相談
pp.24,56
発行日 1962年7月10日
Published Date 1962/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202608
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鈴鹿市の県厚生連中勢病院(筒井院長)では,住民と結びついた医療行政をモットーに5月1日から医療社会事業係員と名付ける保健婦一人をおき,組合員の家庭をまわつて健康管理にあれこれ注意を与える.これは日ごろ健康にとんと無とんちやくな人たちに病気の予防と早期発見の大切さを知らせるほか,退院者のアフター・サービスとして出産母子の回復促進,赤ん坊の養育指導など保健所の保健婦と同じような仕事をする.病院がこのように前向きの医療行政をするのは例が少なく,長野県佐久で農協経営病院のモデルケースがただ一つあるだけ.
院長は「しばらく仕事の内容と実績をみたうえで保健婦の増員も考えている」と意欲的.
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