報告
保健婦の初任給について—どのようにして決められているか
井上 幸子
1
1福岡県立保健婦養成所
pp.69-72
発行日 1962年2月10日
Published Date 1962/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202520
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
保健婦の給与実態については,いままでに本誌でも報告されてきました.同じ教育を受けて卒業したのに,職場職場で初任給から大きなひらきがあることは,大へん不合理な話です.その是正の一つの資料ともなるために,福岡県の場合をとりあげていただきました.
福岡県においては,保健所,市町村,事業所等各産業間においてその初任給に大きい開きがあり,また初任給は県と同一でも昇給停止その他により他の職員との調整をはかる職場等,同じ教育を受けていても就職の条件が非常に異つている.また保健婦養成所を卒業して就職する際の初任給が看護婦として働いていた時の給与を下廻る事もしばしばあり,学生の就職斡旋に際していろいろの矛盾を感じる.
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.