読者の声
現場教育をどこでするか—保健所における研究会
林 義緒
1
1大阪府岸和田保健所
pp.9
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202397
- 有料閲覧
- 文献概要
私は保健婦の学校を出て5年たつ.1年あまり臨床をやつていたので,保健所に来てから4年たつている.その間に転勤で二つの保健所を知つた.今は紀州路に面した城下町にいるのだが,以前は零細工場の並ぶ小都市にいた.どちらも受持人口は2万人,登録結核患者400人であつた.スラム化した前保健所での,病気の様相と今の所での仕事のやり方は多少変わつているとしても,家庭訪問に追われ,中でも結核訪問の量が多いのは同じである.今私のいる岸和田保健所はU4型で,保健婦は婦長を含めて9人いる.
勤続21年のベテランから,入所1カ月の新卒者までのスタッフで,年齢差,経験差の大きい割にチーム・ワークはすぐれている.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.