特集 事故を防ぐために
乳幼児の死亡に至らぬ不慮の事故
館 正知
1
1岐阜県立医科大学公衆衛生学
pp.16-19
発行日 1961年8月10日
Published Date 1961/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202378
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はしがき
0歳から14歳までで毎年約1万人の乳幼児が不慮の事故で死亡している.これは全年齢の事故死亡の約30%を占めている.乳幼児死亡率が減少し,乳幼児疾患が減少しつつある今日,この問題だけは一向に改善されていない.
14歳までの事故死亡のうち,溺死が40%,交通事故死が20%である.どんな状況下で死亡事故が起こつたか,ということは人口動態総計の「外因死の追加事項」の分析である程度はつきりされる.そしてこの情報は事故防止に大いに役立つている.
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