特集 小児の事故と予防
事故データ
不慮の事故による子どもの死亡の変遷―人口動態統計から
植松 悟子
1
UEMATSU Satoko
1
1国立成育医療研究センター救急診療部
pp.783-786
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001670
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
「不慮の事故」は,常に小児の死亡原因の上位を占めている。2022年のわが国における15歳未満の死亡数は2585名で,死亡原因は,多い順に,先天奇形等(25%),悪性新生物(8.5%),周産期に関連した呼吸障害(7.8%),不慮の事故(7%),自殺(5%)である。なかでも,不慮の事故は,0歳から14歳まですべての年齢層において3位までに位置する(表)1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.