研究
家庭看護を指導して
奥村 高子
1
,
飯田 のぶ
2
1黒部保健所
2黒部市役所
pp.53-56
発行日 1961年6月10日
Published Date 1961/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202349
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1.はじめに
一家が揃つて楽しく生活できるように,さらに日常生活がより健康的であるように,多くの主婦は育児に,家族の健康管理に,また家族の衛生教育者として大切な責任がある.もし家族に病人ができた場合,一体どのように看護すればいいのか,医学の常識や看護技術の習得の必要性を感ずるのは当然である.ことに最近罹病率の高い慢性疾患の長期療養者の家庭看護に当たる人にとつて,このことはさらに切実な要求であると思う.
これらの人が看護の基礎を知つて,正しい適切な看護を行なうことにより,本人および家族の療養意欲を高め,病気に対する不安をのぞき,明るい療養生活を送ることができ,家族間のよりよい人間関係を築くことができるであろう.
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