口絵
政治に歩みを一歩進めて
pp.2-7
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202201
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この所,全国的に看護保健行政について話し合う機会は多くなってきた。厚生大臣は,大阪で性病予防について講演している,—それは担当大臣としてだけでなく,女性としてこの大きな社会問題にまっこうから取り組んでいく意気込みがうかがえた。看護連盟も除々にではあるが着実に歩みを進めている--おひざもと東京でも支部が結成されたし,地方でも各県で組織は固まっている。連盟会長はそれらの声をバックにしてまず看護課復活で大蔵大臣を説得にかかっている。そして,近い日,看護の現場に足をふみ出す看護学生たちは全国から東京に集り,若い学生の立場から,学校経営や政治問題まで採り上げて活溌な論議を斗わせている。
いままでは,選挙の際の投票でしか,自分の意志表示を行使しえなかった人たち—それもある人たちは自らその権利を放棄していた--が,組織を生かし,自分たちの手で保健衛生行政を本来の姿に造りなおそうとしている。
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