社会への第一歩 卒業生から先生への書簡
保健所との協力についての疑問
Y.N.
pp.46-47
発行日 1960年4月10日
Published Date 1960/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202067
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先日は大変御心配おかけしました.お部屋も決り,ようやく落つきました.Tさんの所とはまるで逆の方向で,遊びに行つたり来たり,そう出来ません.
基礎資料はなんとか出来始め,計画をたてはじめました.年間計画,月間計画等はほんとうに苦心しました.もつと学校で真面目にやれば良かつたと,つくづく感じました.もつとも自分ではやつたつもりで居ても,すつかり忘れてしまつているのですから.計画の事でひともんちやくしました.と云いますのは,Kさんの意見で3人各自が年間計画をたてた方が良いと云う事になり,Tさんもそれでは……と云う事になりましたが,私にしてみますと,せつかく3人が集まつたのですから.3人の意見をまとめた上で,E市の保健婦事業計画とすべきだと思いましたので,その意見を出しました.しかしKさんにしでみますと,古い考えで新しい考えを引つぱるような結果になるといけないからと,結局は私達の意見を尊重しすぎたことかち出た意見のようでした.Tさんはほとんどどつちつかずの意見しか出しませんので,2人の意見のやりとりになつてしまいました.そこで3人の各自が意見を出す変りに,自分でやりたい年間計画を出し,それを総合しそ一本の線に作り上げる事が出来ました.どちらかと云いますと,私の一方的な意見でそうしたようになりましたが,今度の事はしかたがないと思うのです.
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