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保健婦のMorale(モラール)
橋本 秀子
1
1東京大学医学部衛生看護学部
pp.11-17
発行日 1960年3月10日
Published Date 1960/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202038
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保健婦が組織の一員として,組織の中で自分の業務を推進してゆくためには,チーム・ワーク,組織指導者,集団自体の持つ問題,等の条件が問題になつてこよう.今までにも,ヒューマン・リレイションズ等の問題を時折掲載して来たが,今回,保健婦の職場を調査対象として,集団としての働き方を橋本氏が研究されたので,発表していただいた,どういう条件でモラールは高くなるか--は管理側にとつても,働くものにとつても,共に重要であり興味ある問題であろう.
最近保健婦業務についてますます関心の度が高まり,各分野からいろいろの検討が行なわれていることは大変よろこばしいことである.しかし従来の保健婦業務のゆき方は実際の技術に関する検討が先ずとりあげられ,看護管理としても多少の検討は行なわれていたが,その働き方について意識して研究されたことは少なかつたといえるであろう.ところが最近の保健婦の働き方をみると実際業務の内容もかなり変つてきたのと共に組織としての働きかけ,又は組織の一員としてその業務を推進してゆくという働き方が必要とされるにいたつた.
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