特集 人間関係
モラール・サーヴェイから見た人間関係
早坂 泰次郎
1
1立教大学
pp.63-67
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201963
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1.はじめに
保健や看護の領域におけるモラール・サーヴェイの実施については,一,二その例を聞いている。それらはいずれも現場の管理者たちが,現実の要求に迫られて実施したもののようである。こうした試みはまことに貴重であり,努力は高く評価されるべきである。社会学者や心理学者たちはこれまで,産業内の人間関係やモラール・サーヴェイに惜しげなく探究的関心を向けてきたが,医療や看護の領域に関しては,ほとんど何の関心も向けていなかった。私はたまたま昨年秋に,200名あまりの看護婦につき,3回にわたって,モラール・ナーヴェイを実施する機会を得た**ので,ここではそれをめぐって思いつくままに記してみたい。
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