読者からの手紙
北海道に4年目を迎えて
小島 ユキエ
1
1道立岩見沢保健所
pp.9
発行日 1960年3月10日
Published Date 1960/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202036
- 有料閲覧
- 文献概要
友情やはげましを唯一の寄り処として北国に住みついて,4年目の年を迎えました.辺地本別での3年間の保健婦活動は私自身全くの振り出しから出発し,生れて始めての数々の経験は現在の私の支えとなつております.昨年の6月辺地を頑張つた御褒美として高須係長さんの御高配で当保健所に転勤いたしました.札幌まで50分,保健婦7人,看護婦2人の世帯で久方振りに婦長業務に戻つたような気がいたします.管内の保健婦は国保15人,事業所7人,開拓1人,保健所7人でございます.この半年ほど,個々ばらばらであつた管内の保健婦が,保健所に来るのを楽しみにしていると云いはじめて来ましたので,此の方々のためには身を粉にしても惜しくないと思つております.健康管理以前の問題と取り組んでいる保健婦,本道の保健婦活動に少しでも役に立ちたいと願つております.
毎月保健婦雑誌を読むのを楽しみにしております.なんとなく東京との距離感を忘れることができ,大変気強く思います.1月号の「国保保健婦の働き方」は興味深く読みました.少し前,林看護連盟会長が渡道され,久方振りに中央のお話を伺いました.保健婦業務の今後は,政治と切離しては考えられないと思いました.ミルクハツトにはだしの本道の現状は良い政治なくして公衆衛生の発展は考えられません.
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.