連載 開拓保健婦に看護のルーツを探る・1【新連載】
北海道:私の活動の原点
小島 ユキエ
pp.50-51
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207108
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本別保健所に勤務したいきさつ
十勝支庁管内開拓地の30%を占めるといわれる広大な開拓地を管轄する道立開拓保健所として昭和22年発足した本別保健所に,私は昭和31年から3年半勤務したことがあります.
なぜ本別を選んだかというと,公衆衛生院で同期だった故酒匂俊子さん(当時,道農地開拓部勤務)から「誰にも遠慮なく北海道の処女雪にはっきりとあなたの足跡をしるしてほしい」というかなり刺激的な手紙をもらいました.年に1〜2回降るか降らないかの雪という本州の経験しかない私にとって,半年雪にうもれる広大な原野で思い切り活動できるというお誘いに,好奇心はとめようもなく広がっていきました.
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