特集 緩和ケア病棟オープン―そのとき看護は
ボランティアとともに4年目を迎えて
久保山 千鶴
1
1六甲病院緩和ケア病棟
pp.17-21
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900710
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はじめに
緩和ケアにおいて,患者やその家族のニーズを実現し,QOLを高めるには,医療者だけでは困難である.そこではチームアプローチが重要であり,ボランティアを含めた他職種の人たちの協力が不可欠になる.特にボランティアには,患者や家族が「自分は社会から離れていない」という気持ちがもてるような,社会の風を病棟に運んでくれるという役割が期待できる.
六甲病院緩和ケア病棟は,3日間のオープンハウス(見学日)の後,1994年10月3日より開棟した.初日の朝は,スタッフ,ボランティアともに緊張した面持ちで,エレベーターホールの前に勢ぞろいし,院内・院外からの患者を迎え入れた.
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