みんなの窓
栃木県立保健婦養成所
津島 郁
pp.53-60
発行日 1957年9月10日
Published Date 1957/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201495
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東京より二時間足らず,東北本線宇都宮駅よりバスにて五分,栃木県庁,衛生研究所と地つづきに質素でちよつと,年代的でエキゾチツクな小さな建物「栃木県立保健婦養成所」とやや古びた表示をかかげて建つている.
校舎のすぐ裏手は二里山と呼ばれ,高台から八幡山公園へとつづいている.初めて見た時から私達はそんな地味なただづまいから誇りを持つて選んだ自からの職業への勇気付けを感じた.ここに集り入所試験に合格したもの十五名,看護学院と違い各々一様ではなく,二児のお母さんもあれば,外来看護経験数年のベテラン,学校から学校への直線コース組もある.
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