Ⅱ 座談会
4人の患者をもつ結核家族の事例(2)
石井 みつ子
1
,
救仁郷 ヨシエ
2
,
出渕 みや
3
,
石垣 純二
,
渡辺 淸綱
4
,
森喜 久野
5
,
熊地 悦子
5
,
阿部 政子
5
,
大津 秀子
6
,
森川 芳子
7
,
中川 ふみ子
8
1都立中央保健所医療社会事業部
2中野保健所医療社会事業
3都立中央保健所奉仕課
4都立杉並西保健所予防課
5都立町田保健所
6都立杉並西保健所看護係
7都立芝保健所
8都立荒川保健所
pp.14-23
発行日 1956年1月10日
Published Date 1956/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201092
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
出渕 ケースをこんなに保健婦が温めておつたことに対して実は憤慨したのです.大津さんが非常に困つておることがあるということを聞いて行つて長男を石井さんと世話をして入院させたケースなんです.その経過をたどつてこんなに沢山の患者がでてますし,何故もつと早く医療社会事業に連絡しなかつたかということを私ども考えるのです.保健婦さんというのは医療社会事業というのも生活保護の基準を上げるということはできないからどうにも仕様がないという絶望感が,支配しておるのではないかと思います.ですからありきたりのことを云つて無計画な指導で帰つておるのでないか.それに対して今後われわれはどういう態度で指導すべきかということを一緒に悩んで考える必要があると思うのですよ.
石垣 出渕さんの説明の半分は原因になることと思います.しかし他の半分はやはり機械的な指示をしている点に問題ありという気がします.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.