4人の患者をもつ結核家族の事例

　最近逆コースと言う言葉を耳にいたしますが，公衆衛生は，行政の中できびしく批評され，おしまくられています．社会生活の複雑さは戦後とみにまして，医療も早速経済に，環境に，連る困難な問題でこれをかかえ，ともすれば見失い勝な，歩みをつづけてゆく保健婦の為に，社会資源の活用とチームワークは必要になつてまいります．

　杉並西保健所では地区内の福祉事務所と合同研究会を持ち，ケース研究を通して色々な問題を解決して来ました．今回はその中の一ケースの概要を掲載し尚次号に石垣純二先生を中心に討論したものを続けて発表したいと考えております．