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母子三人心中を考えていた一結核患者の療養経過
岩藤 和子
1
1岡山保健所医療社会事業係
pp.62-72
発行日 1955年6月10日
Published Date 1955/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200974
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ケース概要
開業医にて受診の結果左肺上葉肺結核症と診断されたが複雑な家庭環境の為療養する事も出来ず母子3人心中と迄考え苦しんでいたケースを当係と保健婦さん,福祉主事との協力により現在の過程に至らしめた.過去2カ年の療養生活により入院当時の広範囲な病巣も相当全快し塗沫検査で陰性,X線所見も驚く程経過良好となつたのであるが入院後も夫の為,子供の為に絶えず療養生活において焦躁感を持ち,常に精神的に不安定な患者を当係と保健婦さんとがタイアツプして側面的に援助しながらやつと現在の状態に迄持込んだものである.
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