保健婦の眼
過渡期にのぞむ
淡島 みどり
pp.38
発行日 1953年11月10日
Published Date 1953/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200629
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今秋の日本は,W・H・Oの西太平洋委員会を皮切りに国際理論物理学やILOのアジア地域会議など国際色ゆたかな催しが相ついで行われ,世界各国の著名人士の来訪でにぎわつた.これらの会議では主として英語が用いられ,参会者の苦心のほどが新聞にも報道された.
先日来WHO委員会に出席していたY先生は,語学の必要性を痛感し,これからのナースはもつと国際的にならなければならない.そのためには語学,とくに英語を身につけなくてはならないというわけで,職場にかえると早速皆にはかり英会話のクラスをひらくことにした.そして毎週1回決められた時間には日本語を一切使わない.口で間に合わなければゼスチユアで補つても絶対に日本語を使わないという約束をした.
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