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公衆衛生の動き
pp.54-55
発行日 1953年7月10日
Published Date 1953/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200558
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東京大学に医学部の一学科として此の度衞生看護学課が新設され,5月から開講した.本年は106名の志望者中嚴選されて35名が入学,全国で始めての看護学士をめざして勉学にいそしむことになつた.内容に於て今までの甲種看護婦学校に比較して,教養学科が特に多く,看護の実際に從事するというよりは,看護婦の指導者を養成することを主目的にしている.日本の看護婦制度に強い批判が出ているときに,更にこの制度が複難化される要素のふえたことは事実で,新らしく希望に満ちて第一歩を踏み出した人々も平坦な道を歩き得るとは限らない.この点これらの人々も充分に認識の上,実力を養うことを第一努力されることを心から希望する次第である.
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