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公衆衛生の動き
pp.46-47
発行日 1956年2月10日
Published Date 1956/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201121
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☆溶連菌A群12型
溶血性連鎖状球菌,略して溶連菌は猩紅熱の病原体とみなされている.猩紅熱はこの4,5年,全国的に相当な流行を示していたが,その症状は極めて軽く,死者も殆ど認められなかつた.ところが昨年の冬,突然,腎炎を伴う極めて悪性の猩紅熱が流行し始め,昨年暮までの届出患者数約5千,死者六百名を数えた.
厚生省防疫課では,これに対処して,調査を行つた結果,この悪性猩紅熱の原因は,溶連菌A群12型であることをつきとめた.
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