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公衆衛生の動き
pp.56-57
発行日 1954年7月10日
Published Date 1954/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200774
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(1)
又々国会の会期が延長されている。延長の理由としては,汚職問題や保守再編成等のいざこざにからんで,教育法案等重要法案の審議がのびた爲めであるが,その中にあつて公衆衞生関係の法律としては,ひとり水道法案が政治的な問題となって,クローズアツプされている。
そもそも水道関係の業務は,長年厚生省と建設省との両者にわたつて所管されているために,絶えずいろいろの問題をおこし,府県や市町村に於ても,その手続き上種々の不便を感じていた。そのため行政整理が云々される度毎に,その対象として水道行政の一元化が呼ばれていたが,水道行政の背後には,大きな政治力が動いているため,現在まで実現しなかつたものである。
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