研究報告
結核患者の苦惱についての調査
堀内 キミ
1
1新潟保健所
pp.57-60
発行日 1953年4月10日
Published Date 1953/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200500
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人間が社会生活を営むにあたり,大なり小なりの不安,焦燥があることは当然であるが,長い療養を要する結核患者に於ては更に多くの不安,焦燥があり,従つて病気の経過にも悪影響を及ぼすのではないかと考えられる場合がある.之等の精神的煩悶を知り適当な解決を与えるならば,病気の恢復にも好結果をもたらすことであろう.
最近では堀見,三浦,成松,岡田,岡西,鈴木氏等の論文にみられる如く詳しい研究がなされつゝあるが,茲では保健所保健婦が結核患者を指導してゆく際に必要と思われる範囲の,而も,難しい学術的理論を避けての調査を試みたのである.
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