症例ライブラリー 多職種チームで術前状態を最適化せよ
強い呼吸苦のある肺癌患者
土田 学
1
,
奥田 英隆
1
Manabu TSUCHIDA
1
,
Hidetaka OKUDA
1
1岐阜県総合医療センター 中央リハビリテーション部
キーワード：
3学会合同呼吸療法認定士
,
禁煙指導
,
COPD
,
周術期呼吸リハビリテーション
,
有酸素運動
Keyword:
3学会合同呼吸療法認定士
,
禁煙指導
,
COPD
,
周術期呼吸リハビリテーション
,
有酸素運動
pp.852-855
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320090852
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■症例
78歳の男性。身長153cm，体重58.7kg。既往に慢性閉塞性肺疾患（COPD）と気管支喘息がある。喫煙歴は20本×58年。
左上葉肺癌に対して，胸腔鏡補助下左上葉部分切除術が予定された。手術4週間前の術前検査は，肺活量（VC）2.43L（85％），1秒量（FEV1.0）1.61L（63％）で中等度閉塞性障害があった。本人曰く，「3階まで階段で昇るだけで死ぬかと思う」と言うほどの呼吸苦があり，運動習慣は「まったくない」とのことであった。
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